ぼくはこうして破滅する~特典旅行がやめられない~

マイルをつかっておでかけします

ANA NH89便 B787-8 プレミアムクラス Premium Class 搭乗記 羽田HND-石垣ISG

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チケットはユナイテッド航空のマイレージプラスの特典を使い発券しました。
日本国内線の片道5,000マイルで石垣島に日帰り海水浴するというテーマの旅行です。
前回の中標津空港からのフライトに組み込み、こちらは2便目です。

今から乗るボーイング B787-8型機は前回レポートしたB767-300型機と同様の中型旅客機です。

 

この機材はANAが世界に先駆けて2011年10月より商用運航を始めた機材で、開発には日本のメーカー各社やANAが多くかかわっています。
胴体幅はB777型機より小さいものの、エアバスA330型機やB767型機より広く、エコノミークラスにおいて、横9列の配置にしても従来の座席幅を確保できる経済性に優れた飛行機です。

機体は全長56.7m、全幅60.1m、全高16.9mあり、重量は172.9tもあります。
大きな翼にはTrent 1000-H型エンジンを2基備え、その推力は26,300kg/基です。
翼の中には燃料を126,000Lも搭載することができ、航続距離は実に4,890kmにも及びます。
上空の巡行速度は910km/h、最大13,100mの高度で飛行できます。

今回の画像は過去のものを流用しています。

CHECK-IN

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都内の宿からJRとモノレールの始発電車を乗り継いで、5:30ごろチェックインカウンターに到着しました。

出発は6:10なのであまり余裕はありません。
スターアライアンスゴールドメンバー用のチェックインカウンターを利用しました。
さすがに早朝で特に混雑もせず、2-3分で順番が回った来ました。
チェックインとアップグレードを申し込みます。

最終目的地である中部までのチェックインをお願いすると、ここでは石垣までとなりますという妙な回答。
一般的に考えると、羽田ー石垣ー中部は往復旅程ですので、預け入れた手荷物を石垣で受け取らないのは妙です。
しかし今回はあくまでも日帰り。石垣は単なる寄り道の場所にすぎません。
ひとまずもう一度確認をお願いします。
そうすると、次は石垣から中部までのフライトは、石垣空港でしかアップグレードできず、すでにキャンセル待ちの方がいる。という風に言われました。
しかし今の時刻はまだ5時台。

石垣空港でしかできないとして、まだ空港が開いているとは思えません。
時折ANAの地上職員はトンチンカンな回答をしますが、最終的には冗長のような人間が出てきて解決します。
しかしこれをあまり問題視していないのか、出来るはずですよ?といういう意見にはあまり好意的な回答が得られません。
素人の旅客から専門分野で指摘されることはあまり気持ちのいいものでないことはわかりますが、手続きがスムーズに進む方法をともに考えているわけなので、どうか故意的にとらえてほしいですね。
いらない手荷物はすべて預け入れて、専用の保安検査場を通過しラウンジへと進みます。

LOUNGE

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 ANAのラウンジは2か所あります(北/南)。大きな違いはありませんが、何度か利用するうちに細かな違いに気が付きました。
おいてあるビールサーバーがキリン/アサヒ(北)かサッポロ/サントリー(南)。

コーヒーメーカーにエスプレッソを作れるものがないか(北)、あるか(南)。

喫煙所に窓があるか(北)、ないか(南)。

うろ覚えなのではっきりは忘れましたが、こんな感じだったかと思います。
個人的には南が好きです。

国内線のラウンジですので、残念ながらホットミールなどの食事類の提供はありません。

10分ほどあわただしくコーヒーを飲んで搭乗口に向かいました。


BOARDING

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↑画像は昨年度のものを流用しています。
昨年に比べて出発時刻が、1時間40分も早まっています。
もっとも石垣島に行こうと思う客層はビジネス客ではなく、家族連れでしょうから自家用車でやってきて駐車場に止めるなどすれば、問題ありません。
人数が多ければ電車に比べて経済的です。
搭乗口に到着したのは出発の15分前、5時55分。ほぼ最終の搭乗案内を行っていました。
搭乗口の職員は夜勤明けで疲れもピークに来ており、かなりイライラしたご様子でした。

あまりにも疲れていると、お客さんを探して走り回る、呼びかけるという事はせず、仏頂面でカットタイムを待つような雰囲気でした。
あまり笑顔が重要な意味を持たない出発ゲートですが、お客さんもほとんどの方は寝不足でイライラきています。
どうか朝方のシフトに入る方には、睡眠時間を確保できるようANAさんは工夫をしていただけないでしょうか?

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ゲート付近でぐずぐずしていると怒られそうだったので、速やかに機内に向かいます。

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ブリッジは2本かかっており、左側のプレミアムクラス側へ進みます。

 

THE SEAT

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私のアサインされたシートは1Gです。
プレミアムクラスの座席は2-2-2の6アブレストで、今回は中間席通路側になりました。

コンフィグレーションは78Pという、335席の機材です。
プレミアムクラスが12席、エコノミークラスが323席あります。
この座席は中距離国際線のビジネスクラスと同じANA BUSINESS CRADLE座席です。

シートピッチは150cm、座席幅は55cmあります。

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リクライニングすると最大160度まで倒れ、ゆっくり睡眠をとることもできます。
クレードル(ゆりがご)なので、残念ながらフルフラットにはなりませんが、国内線では飛行時間はそう長くありませんので、この座席で十分です。

座席類の操作はすべて自動で、手元のボタンで調整します。

このボタン細かい調整はできず、レッグレストと背もたれが同時に動きます。

アームレスト内には、大型テーブルが収納されています。
機内搭載品でのサービスは、毛布、枕、スリッパ、ヘッドホンがあります。
また、申し出をすることで枕、アイマスク、耳栓、マウスウォッシュが提供されますので、まるで国際線ビジネスクラスに乗っているような気分が味わえるでしょう。

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そしてこの機材は、機内エンターテイメントとして個人用モニターが搭載されています。こちら、ちゃんと機能します。
ときおり国際線用機材が国内線に投入されて、モニター付きの機材がやってきたものの「国内線では番組をしておりません」という残念なケースがありますが、この機材は国内線用機材として投入されているので、それに合わせた尺の短い番組が放送されています。
残念ながら映画のようなものはありません。

お勧めの座席ですが、後列のほうが個人用モニターが大きいのでお勧めといえばお勧めですが、番組の内容もそこまで興味がそそられるものもないと思いますし、窓側か通路側かというほかにあまり場所の差はありません。
石垣線のように景色が楽しめる路線では窓側から埋まる傾向にあります。

この日のプレミアムクラスの搭乗率は100%満席でした。

 

MEAL SERVICE

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この便のサービスは朝食です。

ボックスの中は、1口サンドと、サラダ、カップケーキ、カットフルーツです。
スープはコーンスープでした。
食事サービスの中では茶菓軽食便より少ないなと思います。
このほか軽食としておじやをいただき、それでも空腹感があるのでビーフストロガノフまでいただきました。

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↑1年前の写真

ちょうど1年前も写真を撮っていたので比較すると、このときのスープはビーフストロガノフですね。あまり内容に変化はないように思えます。
食事が出ないのも嫌ですが、この食事で腹いっぱいにせよというのもかなり酷な話です。

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飲み物はスパークリングワインConde de Caralt Brut(Spain)をお願いしました。
こちらは、パーソナルサイズのボトルで提供です。
さすがにこのような短時間の便でフルボトルをあけるにはコストがかかりすぎるので、選択肢を残し多く種類を提供するための工夫です。
こちらには賛否両論がありますが、国内線としてのサービスならば好感度が高いです。
短距離国際線となったら、せめてフルボトルを抜いてほしいなと思うのは、私だけではないと思います。

 

提供しているアルコール類は、スパークリング、赤、白ワイン各1種(すべてパーソナルボトル)、日本酒、焼酎、ビール5種、ハイボールです。
また、ノンアルコールビールの提供もしています。
せいぜい2時間程度のフライトで、ここまで充実させている国は、ほかにはないのではないでしょうか?

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通常の飲み物は、コーヒー(温/冷)、紅茶、緑茶(温/冷)、コカ・コーラ、コカ・コーラゼロ、リンゴジュース、ミネラルウォーター(ガス有/無)、スープ2種です。

ちょっとしたお粥やリゾットなどのいつでも食べられる軽食が2種類あります。

また茶菓子も搭載があるので、おなかがすいている旨を申告すれば、何かしら満たされるように手配してくれます。

 

THE FLIGHT

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↑慶良間諸島 別便にて

食事とお酒、早朝便に対応するため睡眠不足もあり睡魔がやってきます。
この日のフライトタイムは2時間19分。
食事は思ったより早く進み、残すところあと1時間と少々というところです。

シートを倒し、枕、アイマスク、耳栓を借りて寝ることにしました。
せっかくのビジネスクラスの座席なので、寝ておかなければ損です。

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↑下地島と伊良部島

f:id:meltdown_int:20160815031746j:plain↑多良間島

残りあと15分ぐらいというところで目覚め、シートを戻し着陸態勢に備えます。
寝起きにペリエをもうひとついただいて、喉を潤しました。
お手洗いに行ってもどってくると、シートベルト着用サインが点灯します。

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だんだん高度を落としてきて、夏の日差しがまぶしい石垣島に着陸します。
ずいぶん遠いと思っていましたが、フライト時間はわずか2時間19分。

かなり近いように感じました。フライトタイムは東京上海線とあまり変わらないようです。
もうあと20分ほど飛ぶとお隣台湾の台北松山空港です。

 

ARRIVAL

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ゲートに到着したのは9時前でした。
当初計画していたよりも一本早いバスに乗れそうです。

このまま乗り継ぎの時間を利用して、石垣島の隣の竹富島に海水浴に行くつもりです。
名古屋行きの出発までは9時間以上ありますから、充分行くことができます。

 

VERDICT

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前回の古いB767型機に比べて、最新鋭の飛行機はさすがに快適でした。

またほぼ短距離国際線と同じぐらいの距離を飛ぶので、この座席が投入されるのはありがたいです。
食事の内容を除けば、ほぼビジネスクラスのような体験になりました。
石垣線はほとんど満席のことが多く、今回は幸運にも当日アップグレードが通りました。
サービス提供時間が長いこの便では、プレミアムクラスの価値が真に発揮されるので、もし空席があるようでしたら、アップグレードはお勧めです。