なんと!ヨーロッパに行くのに電子ビザETIAS 渡航認可の事前申請が必要に!自由旅行は終わった
自由旅行の崩壊
情報元はTraicyさんより。
アメリカではESTA、オーストラリアではETASといわれるような、渡航者情報を電子管理するシステムがヨーロッパ シェンゲン協定加盟国でも開始されます。
近年ではカナダ(ETA)でこのシステムが始まりました。
目的は主に犯罪歴の紹介をすることで、好まれざる客を事前に払いのけるシステムとなっています。
5EUR程度で5年間有効なので、費用としてはさほどかかりません。
結果も数分以内にわかるようで、万が一申請するのを忘れても空港でやれば間に合いそうです。
わずか5EURほどで、拘束時間がわずかであったとしても、心理的な負担は大きいです。
もちろん記事にある通り、大半の旅客は問題なく認可の取得ができるようです。
しかしその大半から漏れてしまった人は、今後EUに行くには少々厄介な事になりそうです。
ETIAS申請方法など
このフローチャートを見ると、オンラインでの申請を行います。
申請用のページは現在のところ見つけることはできませんでした。
入力する内容は個人情報や、パスポートなどの書類情報、入国地、健康上や犯罪歴などの情報です。
18歳以上が対象者となります。
支払い後、入力した情報をもとに、インターポールなどに情報照会をかけて問題がなければそのまま発行されるようです。
情報照会で躓いてしまった場合、手作業で人による審査という事になるようです。
つまりすぐには回答されないという事になります。
いかなる場合も、結果情報はメールで送られてきます。
結果は2週間以内に決定されます。
お、という事はやはりギリギリは推奨されませんね。
この認可が下りないと航空機、バス、電車、船への搭乗、乗車、乗船は認められません。
また、入国時には改めて審査官による審査が実施されます。
申請が通らなかったら?
現在のところ、日本、韓国、台湾、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、UAE、イスラエル、アメリカ大陸の多くの国のパスポートを持っている人はEU-VISAの申請が必要ありません。
逆に中国、タイ、トルコなどの有名な国でもEU渡航にはビザが必要な国が多くあります。
EUの観光ビザを申請することはめったにありませんが、もしこのETIAS申請が却下された場合、ビザを改めて取得しなければ渡航することはできないでしょう。
手間とお金のかかる作業ですが、頑張ってやるしかないでしょう。
日本の旅行代理店でも受け付けてくれない事ないでしょうが、あまり取り扱っている事例は聞いたことがありません。
シェンゲン加盟国の在外公館HPでも受け付けています。
https://www.swiss-visa.ch/register/i250_register_view.action
↑こちらはスイスの在外公館です。
なんでこんなことをするのか?
ビザがいらずEUへ渡航できる国の人がもらえる在留許可は、「あらゆる過去180日以内に通算90日までの滞在」です。
これにはトランジットでの入国なども含まれます。
通算なので、別々の旅行であっても合計して数えられます。
つまりビザランができないという事になります。
これを厳格に運用し、また違反者を入国させないようにするためには、国を超えて情報管理、共有をする必要があります。
その方法として、このようなシステムが導入されたと思われます。
今後はあらゆる国で、事前審査システムが導入されていくことでしょう。