中東旅行回想録35 アカバーアンマンーカイロ ロイヤルヨルダン航空 ERJ175/195 と エジプトのクソ宿『セシリア イン』でのトラブル 初日から全力でキレる。
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宿泊していたインターコンチネンタル アカバより送迎車(無料)にて、空港へ。
タクシーで行こうか話していたので嬉しい誤算。
車種は普通のバン。空港までは10分程度。
空港でチェックイン
の前にセキュリティチェック。
つい先月イスラム国が、シナイ半島で上空で、ロシアの飛行機を墜落させたテロが起きていたからか、チェックは厳しい。
厳しいのだ。
というか、徹底的にやられた。
X線に通され、「預け入れる荷物」の接着剤、充電式でない乾電池などを没収された。
というか奪われた。
イスラム国めコンチクショー!と思っていると、連れ氏キレる。
どう考えても放棄するようなもんじゃないからね。
一番ムカつくのはイスラム国の人間は、叱られたり、相手を怒らせてもヘラヘラしている事だ。
果ては「Are You Happy?」とか聞いてきやがる。
さすがテロがお家芸の国は神経の図太さが違うなあと思う。
だから土人だテロリストだと言われるんだろうけど、まあその通りだからしょうがない。
一部の本当に良いイスラム国の人がかわいそうだ。
とムカムカしながら搭乗。
もちろんこの空港にラウンジなどはない。
ERJ175
眼下には死海が。
すげーキレイな夕焼け。
ロイヤルヨルダン航空のラウンジ
クラウンラウンジ
ソファは超かっこいい
こんなソファはビジネスクラスラウンジでは見た事ねえな。
ドリンク。
ビールとワインぐらいでお酒は弱いけれど、水は瓶入りのペリエとかある。
フードコーナー
こっちは致命的になんもない。
いや、食べれる物がね。
食べ物はちゃんとあった。
そんじゃあカイロまで行きますか。
ERJ195
乗り込むとアカバから来た時の乗務員がいた。
ジダンみたいだったから覚えていた。
飯はあんまり美味しくないものを頂く。
連れ氏は飛行経路をとても気にしていた。
というのもイスラエル上空を突っ切って、イスラエル軍に撃ち落とされるか、シナイ半島を突っ切ってイスラム国に撃ち落とされるか。
もっともそういう航空路があるのかどうかは知らないが。
結果的には、アンマンから南に向かって出発、そのままアカバまでストレートに向かい、まさしく先ほどまでいたインタコアカバをの上空で南南西に少し頭を向けて、ダハブ上空でカイロに向かった。
シナイ山を超えて。
いやーまったく推奨されてないルートじゃねえか。
それから連れ氏と「どっちか一方しか生き残れないならどっちが犠牲になるか?」話したところ、僕氏が犠牲になるほうが一般的な社会的ダメージが少ないねという話をした。
さらに数学的に人間能力を示され凹む僕氏。
そんな話をしているうちにエジプト到着。
早速世界三大うざい国の洗礼をうける。
イミグレは幸いな事にまったく問題なかった。
ビザは東京で事前に取得、その後パスポートを洗濯しビザもパスポートもシワシワという事態になったが、問題なくさらっと通過。
SVサウジアラビア航空の到着風景。
いわゆるハッジフライトあと。
きったねえヨゴレがいっぱいいます。
もう初めての海外旅行でこんなんだったら、2度と行きたくなくなる。
うさんくせー荷引きのおっさんと、国家公認(ニセ)ガイド、タクの運ちゃん。
お前らここにどうやって入ったんだ?
という疑問ではテロ国家イスラム国では通用しない。
相手にしない。腕を掴まれたらヘラヘラ中途半端に断らず、本気で大声で「やめろ!テロリスト!」と叫ぼう。
じゃないと奴らマジですよ。
中の奴らはさらーとかわして、外に出る。
連れ氏と「いくらお金を降ろそうか?」と話していると、タクシーの運ちゃんが営業かけてくる。
鬱陶しいので無視していると、
「おい、聞いてんのか?お前に聞いてんだよ」
とか聞いてくる。
「いらねーよ、どっかいけクソが」
と断ると、連れ氏に狙いを定める
うざい手法に出られたので
「消え失せろ!」といいつつ、手でシッシとやると
「お前に聞いてない、話に入ってくるな!」
とのたまう。
さすがにプッチーンと切れて、
ホール全体に響き渡るように大声で
「いらねえつってんだろう!どっかいきやがれ!このテロリストが!」
と言ってやった。
当然その瞬間シーンとなる。
周りはポカーンとして、こっちを見る。
これがチャンス。
これでようやくお互いステージに登ってゴングがなった状態。
すぐに仲介の男が来る。
発言は差別的だが、状況がこちらの有利を示している。
男はブツブツ言いながら去っていった。
そして仲介の男
「で、お前は幸せか?タクシーはどうだ?」
である。
やってられないのである。
頭が痛くなってきたので、ロキソニンを一錠飲む。
お金もおろし、とりま外に出ようという話になり、出口に向かうと、出迎えの人間で出れない。
先ほどのハッジフライトの出迎えだ。
SV便の後はいつもこうだ。
すいませ〜んなんて言っていると確実に朝まで出れないので、
「どけ!お前らは下がってろ!」
と怒鳴りながら、スーツケースを前にして人を突き飛ばしながらでる。
こういう風に書くと「なんてモラルのない方かしら」と思われるのだが、実際これぐらいの勢いで行かないと、物事は進まない。
いや、もっといいやり方はあるかもしれないけど。
当然こういうやり方は、経験上最適だという結論で実行していて、はなからこういう性格ではないです。
まあよく友人氏には注意されるけどね。
でも思うんです。
土人には土人なりの扱いした方が、理解していただきやすい。
丁寧に説明しても無駄、焼肉屋さん太郎をナイフとフォークで食べないでしょう。
さて、バスを探す。
このバスは見かけ上かなり優秀で
空港から市内まで1ポンドで行くのだ。
しかし、乗り場がわかりにくい。
というかない。
その辺で聞いても、「仮にあったとしても教えない。教えたとしても嘘を教える」
ので、ぱっと見なかったら諦めた方が良い。
教えるよ〜という風な人間についていったら、良くてタクシー営業。悪けりゃレイプしてお金取られて売られます。
世界の敵国に来たという認識が重要であることを思い知らされる。
バスはないねと諦めてタクシーを捕まえる。
早速交渉。タフリールまで「80ポンド」で交渉成立。
しばらく走らすと「100ポンド」といい始める。
その上高速の真ん中で車止めてだ。
確かに「100ポンド」は外国人からもらう金額として最低ベースというところ。
しかし一度決めた金額は変えたくないので、
「約束破るのか?アラーはそういう風に教えるのか?お前は嘘つきだ」
とチョイキレで先を促す。
高速に掲げられた電光の掲示板はまるで浮いているようでかっこよかったが、この後喧嘩になるなと思うと心のそこから感動できない。
タフリールを少し超えたところで降りる。
荷物を全部出して、ドアを閉める前に80渡して歩き出す。
このやり方は逃げ方としては最善の方法だ。
ここで引き止めにかかったらもう、とことんやりあうしかない。
殺り合うしか。
「は、足んねーよ」
と言う声とともに、降りてきた。やはり。
「おっさん、おまえ80つったよね?」
「100だ」
「しらねーよ」
80握らせ、歩き出すと、札を路上捨てつかみ掛かってきた。
これがスタートの合図。
手は先に出させなければいけない。
先に数発もらいさえすれば、あとは自由にやり返せる。
「なんかしとんじゃワレ!どつき回すぞ!」
と大声で叫び!手に持つ三脚を電柱に叩きつける。
大きな音+暴力の誇示は相手に先手を出させるのに有効な方法。
手を出されなくても、まずいと思ったヤツや漁夫の利を狙うヤツは寄ってくる。
案の定4-5人の男がやってきた。
事情を聞かれる。
一発でももらったら、手に持つ三脚をおっさんの頭に振り落とすつもりだったので、とても興奮していた。
だから、一瞬怒鳴って説明しそうになった。
しかし、この場合は怒鳴っちゃいけない。
第三者は来た時は、目を見てさっきとは180度態度を変えて、冷静に説明することが大切だ。
それはとても難しいことで、結果僕氏は130度ぐらいだったような気がする。
でもよかった。
なぜならおっさんは、僕氏の暴力的なパフォーマンスのおかげでヒステリー状態になり、興奮した状態で説明した。
これで勝ちである。
勝ちなのであるがこの後がめんどくさい。
「Are you happy? どこ行くんだ?泊まるところはあるのか?」
余計なお世話だ。
で、宿に到着。
ここではない。
ついたところは、ボロッボロの世界遺産みたいなビル。
宿の名前では「セシリア イン」
真っ暗でお化け出そう。
乗ったらケーブル切れそうなエレベーターに乗って宿を探す。
予約表に何階か書いてないもんだから、全部の階にいちいち降りてノックした。
結局6階にあった。
早速入る。
こういうときはとことんツキがない。
入るなり「今日は満室だ。出てってくれ。」
へ?である。
こっちは予約持っているのに。
それも「前払い」で。
さすがに怒鳴る元気も無かったので淡々と説明したが、とにかく払った払わないに関わらず部屋が開いてないそう。
そうするとまずは返金→宿探しになる。
もうイスラム国エジプト土人の信用は0な僕氏は、どっかまともな宿にしようよ〜といったたけれど、連れ氏がなんとかメンタル保ってbooking.comで宿を探してくれる。
こちらは返金交渉。
「予約はお前の手によってキャンセルされている」
「予約しようがお金を払おうが、それはお前が泊まれる事を保証しない」
「証拠があっても、それで金を返すのは別問題だ」
などと抜かすので、連れ氏と協力して、
「じゃあコレ録音してんだけど、そのままエクソペディアに送っていいね」
と脅すと、すんなり全額、、、では無くて500円ぐらい少なめに返してきた。
鞄に入っているスイスナイフでひと突きして野郎かと思った。
連れ氏も至近の別宿を見つけた。
場所を確認してフムフムと思っているところで、Wifiがプチンと切れた。
ルーターの電源を落としやがったのだ。
まあ、もう出て行けムードがだだ漏れである。
とにもかくにも宿を探さないと、初日からヤバい事になるので、その他の宿に向かった。
場所はタフリール広場の隣である。
先ほどよりはマシな、でもまだぼろーいエレベーターを登り、ホテルに入る。
先ほど返してもらったお金で泊まれる部屋ちょーだいというと↑の部屋が来た。
正直ヨゴレ土人の収容所みたいな部屋だった。
もちろん水回りはなし。共用の水しか出ないところのみ。
まあ明日はインタコだしなと思い、さっさと寝ようと思う。
が、背中がムズムズ。
やべえ、ナンキン虫が居る?
いやーな予感がしたのでベッド周りを確認したけど、居なかった。
もう、何も信用したくないので、明かりをつけっぱで寝た。
こうすればナンキン虫はこないからね。
で、あさ。
PM2.5がヤバい。てか隣は廃墟でしょ。
廃墟の屋上にある寝袋。
中でヨゴレは死んでそうだった。
いやーうんざり。
朝7時だけど、インタコにアーリーチェックインかけます。
この廃墟の裏に見えてます。
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