中東旅行回想録42 ギザ ピラミット見物 全員悪質!ラクダ引きに馬引きにブチギレまくり。
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あけましておめでとうございます。今日は1月1日。
とても良い天気に恵まれた。これも宿のテラスから。
ピラミッドプラトーインという宿。
朝ご飯を宿でとっていると、日本人の旅行者の方に出会い、少し話す。
シンガポールに在住ということで、気温の変化が辛そうだった。
朝ご飯を掻き込み、さっそく出発。話していたら10時ぐらいになってた。
宿から入口までは徒歩1分。KFCとピザハットも近いので、非常に好立地。
とりあえず敷地への入場チケットのみ購入して入場する。
掘っ立て小屋のようなところで、X線検査を通して、この中でチケットも確認される。
基本的にこれ以降のチケット検査はない。
よく、スタッフのふりしてチケット見せろという人がいるけれど、あれは偽物。
かなりしつこく、かつ高圧的に、時には殴り掛かるようなポーズまでつけて、検札
しようとする。
相手にせず、走って逃げるのが吉。捕まったら殺されるかもね。
天気がいいので、少し暖かい。
上のダウンは脱いでもいいかも。と思って、立ち止まるとすぐさま、乗り物営業。
馬に、ラクダに、無視していても勝手に値段が決まる。
「Do you know how much?」
「Last Price 50 Egyptian Pond!!!」
みたいな感じで。勝手にお会計まで話を進める。
エジプトに行ったことがある人ならわかると思うんだけど、
言い方が非常に腹立つ。
まして、こんな汚れな連中は相手にしたくないのに、なかなか剥がれないのでうざくなってくる。
もし今度行くときは、この油じゃなくてアラブの汚れにジョイ打ち込んでやる。
スフィンクス。エジプト的にはスフェンケスみたいな発音をしないと???ってなる。
止まったら最後、次々と営業をかけられる。それもカメラの画角に入ってくる。
うざい。
ちょっと動くと、向こうも入ってくる。
手で払うと、怒ってくる。じゃまなんだからハエと一緒だだよ!ったく。
どういう精神構造しているのか、相手にしていないのに、独り言のように値段を決めてさあ払えと脅して、それでも無視すると、馬に襲いこみにかからせる。
馬に踏まれたり、蹴られたり、噛まれたり。
こうこんな奴は、後ろ足で脳天蹴飛ばされてしまえばいいよ。
ちょっと天気が悪くなってきた。
さっそくピラミッドに入る。
ピラミッドも大中小とあって、それぞれ別に改めて入場券が必要。
それぞれメン王(大)、クフ王(中)、カウラー王(小)とある。
確かこの並びだったはず。あんまり王様の名前は興味ない。
さっそく大型のものに入る。値段は100ポンドだったかな。
墓穴に入るのに高いなあと思いました。敷地内では最高価格。
バンコクで100バーツで作ったニセ国際学生証で、いくらか割引されてピラミッドまわりだけで元が取れた。
国際学生証、使えます。
正規品だとマイクロソフトのサーバーOSが使えたはず。確か。
偽物で通用しなかったのは、マチュピチュ遺跡と香港の九龍公園ぐらいかな。
ちなみに、ニセ国際学生証は秋葉原でも売ってます。1500-1800円ぐらいで。
もうちょっと浅草橋のほうだけど。
王様関係は興味ないけど、構造は非常に興味あり。
中の換気の構造とか、重力を軽減させるシステムとか一体どうなってるんだろうと思う。
さあ!入るぞっと!っと思ったら、カメラの「持ち込み禁止」に引っかかる。
事前にわかっていたんだけど、直前まで写真を撮っていたのと、午前中の入場時間ぎりぎりに行ったので焦っていて忘れた。
いったん午前中の観光はこの辺までにして、KFCでご飯を食べてから戻る。
KFCでも三世代家族の日本人観光客に出会う。
こっちに住んでいるみたいで、祖母祖父がエジプトに孫の顔を見に来たらしい。
すごく大変だと思う。
今後、シナイ半島に行くつもりなので、「イスラム国の実際の評判」について少し質問をさせていただいた。
日本よりはもちろん過剰に悪く報道していて、普通に気を付けていれば、大方拉致されずに済むという。
やっぱりこうして情報をもらえると安心するね。
KFCを後にして、ピラミッドの中に入る。
一応門番にいくらか払えばカメラを預かってくれるらしいが、「返すとは言ってない」とか言われてそのまま取られそうなので、うまくカバンに隠して持っていくほうがいい。
ちなみにカバンはしっかり開けられるので、二重底とかの複雑構造になっているほうが発見されにくい。
もし見つかったら、かなりめんどくさいことになると思います。
中はかなり面白かった
階段が狭いとか、空気が薄い、ハトのにおいがするとか言われていたけど、どれもまあ正解。
秘密基地のような感じでワクワクした。
肝心の重力軽減の間では、警備員が率先してビデオを写真を撮ってくれる。
宇宙っぽいコーラス付きで。
当然、最後にはバクシーシを要求される。
昔、イランのマシュハドホテルで旅人に聞いた話。
このピラミッドに「登頂」というか「盗頂」するのが、旅人の一つの夢と聞いた。
そんなん夜に勝手に登ればええやん。と思っていたんだけど、これがそうではないらしい。
まず見た感じでは岩のスケールが大きい。
中背の人の肩ぐらいの高さはあるので、ひょいひょいという感じではない。
昼間でも危なくない高さまでなら上っている人がいたけど、どうもしんどそうだった。
さてここからは聞いた話と見た情報を織り交ぜて。
まず、上ること自体は許可されていないので、やるなら深夜。
人がいなくなってから。
敷地にはいくらでも入る方法はあると思う。
準備 これが大切らしい。
登るための道具はもちろん、服は岩に隠れるような色の服で。
ポケットにはワイロ分のお金、たばこ(できればアレらしいけど)と要らないデジカメとかの小物家電を。
携帯とパスポートは絶対にもっていかない。
あとパーティーに女の子を一人入れる。
なんでか。
一応夜は警備していらしく、アサルトライフルを持った1個中隊が4班に分かれてぐるぐる回って警備しているとのこと。ピラミッド1個当たり。
大体30-60本程度の銃口に狙われるわけですね。
それで万が一見つかると、一応撃たれるなりするらしく、捕まるとそれはそれは厳しく処刑されるらしいのです。夜なので、まあ当たらないでしょうけど、ビビッて逃げるときにそのまま墜落することもあるそうなので、気を付けないと。
でその時に役立つのが女の子とワイロ。
別に女の子を差し出すというわけじゃなく、女の子に号泣してもらってものとお金を差し出せば許してもらえるという話。
見つからないのが一番いいけれど、見つかったらほんとに処刑するだろうな。
外国人の処刑とか、イスラムからすればエンタメの世界だろうし。
そうやって頑張って登った頂上には、カイロ市内の美しい夜景と、先人のう○こがあるらしいです。
どうやら頂上で脱糞するのが、恒例の行事なんだとか。
あ、そうすると紙も必要か
夕暮れ時。
やっぱりきれいですね。
さて、なんだかんだ言って、結局馬に乗っちゃいました。
カウラー王の後ろから実車、ビューポイント経由、ゲートで依頼。40で成立。
が、やっぱり話をひっくり返される。
「50ポンドな」
「いや、話帰んな土人。40だ。さっさといけ」
「60な。40ってのも釣り餌バクシーシも入れて80な」
幸いこいつは両手がふさがっており、都合よくひも状のもが手元にあったので、ひもを首に巻き付け、一端を固定、一端をホイールに絡ませば、自分の商売道具で天誅をアレンジメントできるなと考えてた。
まとまったところ、「ハンムラビ法典発動!」と思ったら、連れがキレた。
「おめーらイスラム国の人間は、嘘しかつかない最低の人間だ。この人でなし!」罵って馬車から飛び降りた。
ちなみにこの馬車、かなりの高さがある。
たぶん観光バスの窓と同じぐらいの高さかな。
それにスピードが20キロぐらい?
もちろん着地はうまくいってない。
いや、たぶんケガしてなかったから、うまいほうだと思う。
だけど見てるほうからすれば、やばかった。
5回転ぐらいしてた。
これには馬引き土人も唖然。
とりあえず、馬を止めて話し合う。
連れはまだ切れてる。
ありゃー、ここは任せよう。
とりあえず連れに注目している間、馬車がフリーなので、こっちをひっくり返すか。
そんなことしている間で40で行くという話になる。
最初からそう言ってたよね?
再び乗って1分後。
「で、バクシーシに頂戴」とニコニコ顔でいう。
もうこれは、何らかの精神異常だと思う。
エジプト人は早めに心療内科に行かないと、幸せな人生送れないぞ!
閉店時間にしっかり出る。
ここでぺトラみたいにオーバーステイすると(ってかぺトラはオーバーナイトチケットだったけど)、たぶん処刑される。
たぶん穴という穴を全部ほじられて砂漠に捨てられるね。
宿に帰って、ポタポタシャワーを浴びて、夕飯にパスタを作ってくつろぐ。
この時間までレイトチェックアウトさせてくれた、宿のおじさん!
ありがとうございました。
ピラミッドプラトーイン ちょっと高いけどおすすめです。
このあとは、夜行列車でルクソールに向かいます。
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