ネパール 世界最高峰のエベレスト(ベースキャンプ)にいきなり登ってきたよ。
憧れのエベレスト
↑5364m Everest Base Camp
バックパッカーでネパール、インド、バングラディシュ、パキスタン巡りをしていたときに、エベレスト(ベースキャンプ)に登りに行くことになりました。
もともとは登るつもりなんて全くなかったのですが(山登り嫌いだし)、ひょんなことから登るチャンスに巡り合いました。
ネパール人に勧誘されたわけではありませんよw
このときは登頂できるかどうかギリギリの11月末。
12月に入ってしまうと、寒くてとてもじゃないが登れない。
そんなギリギリのタイミングです。
そんなタイミングを逃したくない一心で、急きょ登ることに決定!いきなり登ることなんてできるのでしょうか?
エベレストっていきなり登れるものなの?
当時の私はバックパッカー。しかし根性なしのビジネスクラス利用、たまにはええホテル使う、日ごろの出費はアドセンスとアフィリで稼ぐぜ、いざとなったら金で解決系のダメダメパッカーでした。
エベレストBCに登ることを決めたのは、カトマンズの市内をぶらぶら歩いていたら、たまたま日本人バックパッカー女子に遭遇。
ナンパして挨拶して近くのバーガー屋でしばし談笑。
エベレストBCに登る計画を立てていたので、へえぇすごいですね!感動。
私には無理だな~と思いながら、その日はシンキング終了。
一晩寝て翌日になると何だか登りたくなってきた。
→女子パッカーさんに、一緒に行きましょう!と伝える。
わずか一晩で決めることができました。
ここからが重要。
ネパールに入ってからエベレストに登ることを決めた場合、まずビザの延長をしなければなりません。
ネパールのビザは最低15日から発給することができて、30日、90日と在留期限が長くなるにつれて高くなります。
エベレストベースキャンプに行って戻ってくるには、最低11日はかかりますから、15日のビザではちょっと不安です。
高山病(私もなりました)で入院するかもしれませんし、普通に下山できてもしばらくはカトマンズで静養したいと思うのが人情です。
もしこれからビザを取る場合、30日にしておいた方がいいでしょう。
私は15日ビザで入っていたので、まずそれの延長に行ってきました。
方法はさまざまなブログでまとめてあります。
私はタメル地区(バックパッカーが多い)に泊まっていましたが、ビザオフィスまでは歩いていきました。というか、これも一種のデートです。むふふ
あとから延長すると結構高い金額を取られる上、手続きが割と遅いので事前に30日でビザを取っておくほうがいいでしょう。
ネパールのビザはビザオンアライバル可能です。
エベレストBCに行くためのコストは?
まず先立つものはお金。これがないと始まりません。
カトマンズに行く費用や、カトマンズでの滞在にかかわる費用は計算していません。
カトマンズにはAirasiaも飛んでいますし、中華系航空会社を使えばそんなに高くないはず。チベットから陸路でカトマンズを目指すこともできます。
行き方は人それぞれ。
タメル地区の安宿は1泊500円ぐらいから。温水シャワーや個室、空調を期待するなら、1泊1500円ぐらいは予算してください。
食費もピンキリ。日本食は意外と高くなく300円ぐらいでありつけたかなと。
気合が入っていると1日500円以下ぐらい、私は2000円ぐらいでした。
一般的に言って安いといえるでしょう。
次はカトマンズから飛行機に乗って、また戻ってくるまでの費用で計算します。
旅行会社に丸投げする方法もありますが、私たちは一番安く上がる自己手配に挑戦しました。
飛行機代→335USD
カトマンズ空港からルクラ空港までは飛行機に乗ります。
私たちは旅行代理店で購入。タメル地区から少し歩きますが日系のノゾミトレックさんを利用しました。
航空会社直営でも買えますし、英語が話せれば別の代理店でも買えます。
なぜここにしたかというと、、、
ネパールの国内航空会社は「Eticket」を採用していません。
未だにペーパーチケットです。
手書きになるので相手を全面的に信用しなければ、とてもじゃないが買えない。
ほかにはリコンファームが必要(往復とも)、運休や天候不良によるエンドースが多発。
こういうコンデションだったので、ネパールに精通した旅行代理店のほうがいいだろうと思い決めました。
提案されたのはSita Airの往復航空券、航空会社によってはもうちょっといい時間だったりマイレージが貯まったりするのですが、あくまでも表面上の話で、どこの会社もいい加減らしいので、名前や公開されている情報だけを信用して購入することに意味はなさそうです。
クレジットカードでの購入が可能です。
役人に払うお金→およそ50USD
裏金ではありませんよwww
トレッキングを管理するための許可証に加えて
エベレストがある地区は、国立公園内にあるため入場料が必要です。
まず一つ目はTIMS許可証
これはトレッカーズ インフォメーション マネジメント システム レジストレーション カードといいます。
長いのでレジストレーションで通じます。
費用は20USD。(Rs2000)
カトマンドゥでTIMS(トレッキングの許可証)を自力で取得する方法
これはカトマンズ市内に事務所があり自分で申請できます。
2-3時間で済むのでお勧めです。
旅行代理店で申請を依頼した場合、手数料が別途かかります。
それとは別に入場料がRs3000(30USD)必要です。
ガイド代金→0
ガイドは雇いませんでした。
なぜなら、エベレストベースキャンプまでの道は1本道で途中迷う事もないからです。
これはつけなくてもいいよという意味ではありません。
というのは、エベレスト街道ではよく山賊が出ます。
イエティと呼ばれる全身毛むくじゃらの山賊です。
野性的ですが、鉄砲を使うとか。
いずれにせよ襲われたら勝ち目がありませんので、その用心としてガイドをという話です。ガイドの説明が頭に入ってくるほど余裕はないと思います。
雇った場合1日15~25USDほどかかり、期間全体で300~500USD前後はかかると思います。
ガイドの宿代、食事代を払うかどうかで総額が大きく左右されます。
また、ガイドがカトマンズからついていく場合別途交通費が必要です。
ポーター代→およそ55USD
ポーターとは荷物持ちです。駅や空港に見かける人ですね。
彼らは期間中荷物を持ってくれる役割を果たします。
最大で100kgまで持ち上げられるという凄腕ポーターもいます。
しかし、SitaAirに搭載できる荷物は合計7kgまで。
今回は3名だったので21kg程度しかありません。
私たちはRs1000/日で雇い、最後にチップでRs3000支払いました。
ポーターはルクラ(到着地)で雇うことが可能です。
合計の支出は3名で13日間でRs16000(160USD)でした。
このポーターを雇ったおかげで、背負う荷物は1kg程度まで減りました。
また高山病にかかったときは、インフルエンザのように怠く、体中が痛くなったりしてその1kgの荷物さえ持てなかったので、ポーターを雇ってよかったと思います。
ちなみにポーターは宿代が必要ありません。
ややこしい宿代のシステムに関しては後述します。
宿代・夕飯朝食の食事代→220USD
ちょっとややこしいのですが、エベレスト街道の宿はおよそ1泊Rs2-300程度。
しかしこれは3名で泊まった場合。1名だと少し上がります。
またこの値段は「宿で食事をした」場合の費用です。
持ち込みの食事を食べたりすると、調理費を取られる上、宿代も上がります。
また、ガイドが同室に泊まる場合割安になります。
ポーターはポーター専用の部屋があり、彼らは無料で宿泊できます。
私たちがご飯を食べれば、ポーターは無料で給食されます。
理想的なのは、ポーターが行きたがる宿に泊まることです。
この場合は宿代がちょっと高いか、食事が高いかで、ポーターへ高還元してくれます。
これがガイドの場合はよりより設備と食事をはじめから要求します。
またカトマンズですべて決めた場合パッケージ化していて、さらに複雑です。
私たちは13泊したので、平均1泊あたり部屋代Rs350+朝食Rs400+夕食Rs800ほどで
期間中3名でRs65,000ほど支出しています。
一人当たりはおおよそRs22,000(220USD)です。
お昼代、お茶代→150USD
上記に含まれないものとして、お昼代と休憩場所で休むためのお茶代がかかります。
おおよそ1食500~800Rs、お茶はポットで取れば400Rs前後です。
水は1LのペットボトルがRs100~300程度。
期間中はRs15,000ほど使ったと思われます。
高いように思えますが、日々のモチベーションを保つには必要な費用です。
充電のための電気代→20USD
ご覧のとおり電線はなく、電機はすべて自家発電にて賄われています。
電子機器の充電はどんなアイテムでもRs200-300/時間が必要でした。
私はiPhone、一眼レフの充電を行いましたが、トータルでRs2000ほど支出しています。
シャワー代→18USD
温水シャワーは別代金が必要です。
この費用は宿のシステムにもよりますが、おおむねRs300-500だったと記憶しています。
すべての宿でこの設備があるわけではありません。
期間中は4回ほど入ったので大体Rs1800ほど支出しました。
Wifi代金→0
今やインターネットはなくてはならない時代。
私たちもSIMカードを購入して登山に登りましたが、残念ながらエベレスト街道は圏外。
途中の町でWifiに接続することができましたが、とても遅かったです。
ただ食事をすれば無料というのはよかったですね。
道具代→150USD
まず必須の道具は
登山靴→20~200USDぐらい。ハイカットで脱着しやすければなんでもよい。
寝袋→レンタル30USD、購入50USD前後。私は借りた。なかなか貸している店は見つからなかったけど。-20度まで行けるやつを探した方がいい。
ダウンジャケット→レンタル10USD、めっちゃ寒いので借りた方がよい
ダウンパンツ→購入20USD 羽毛だからいいんだけど、日本製のほうが質が良いので、日本から持って行った方がいい。
バックパック→ポーターに持ってもらうよう。買わなきゃダメかと思ったけど、これはツレのを使った。
サングラス→あると便利。1USD
靴下→使い捨ての厚手のもの。臭くなるので使い物にならない。日本製のほうがいいのは言うまでもない。一応買うことができるが割高。
手袋→軍手とスキー用の2つ
ヒートテック上下→3枚づつぐらい?洗濯してもなかなか乾かない。むしろ凍る
ウールのYシャツ→3枚ぐらい?
ゴアテックの上着→1枚 別にゴアじゃなくてもいいと思う。
それなりのズボン→2-3枚 私はジャージで登った。
ビーチサンダル→宿で使う
あめちゃん→甘いやつがほしい。チョコレートも
高山病用の薬→ダイアモックス ネパールで買った方が安い。店によってピンキリ。
下着類→パンツもブラジャーも緩めのほうが楽かと。買えは3枚ぐらい。
生理用品など→めんどいけどもっていく。街道にはロクなの売ってないから。カトマンズはありますよ。
懐中電灯→替えの電池込みでもっていく。ヘッドライト型が便利。
そんなところかな。
衣類は必ずジップロックに入れて持っていく。気圧差でペットボトルが壊れてバックパックが水浸しとかありえる。
あとあんまり高いものはおすすめしない。壊れるから。
保険代→0
こちらはクレジットカードの保険を使ったため0でした。
気を付けていただきたいのは、基本的にどこの付帯保険も「登山」はNG。
エベレスト「トレッキング」だから保険の適用となることをお忘れなく。
登山の定義は保険会社によって異なるけど、「アイゼン」「ピック」などの専門の道具を使ったら「登山」になるらしい。
この辺はいろいろなカード付帯保険会社に聞いてみた。
詳細は詳しく書かないけれど
日本興亜損保ジャパン→○
三井住友生命→○
東京海上日動→×
富士火災→×
あいおいニッセイ同和損保→×
対応になるかどうかはケースによるけれど、営業担当者の態度で決めさせていただきました。
下三つは、JALカードとか、ライフカードとかで見かけるので、要注意です。
心配な場合、個人で登山用の保険に入ってく方が安心です。
結構な確率で高山病にかかりヘリ輸送されているのを見ます。
たまたま街道で知り合った人は、下三つの保険会社に入っていたため、ナメた対応されてピンチに陥っていた。
私も高山病になったけれど、なんとか危機を脱出!自力で降りてきました。
総額→1,100USD(当時で11万円前後)
ほとんど苦行をせずお気楽に登って降りた来ただけだったけれど、費用はわずか11万円前後。
頂上まで登った場合500万円ほどかかるようですが、ベースキャンプまでならこの程度で済みます。
大手の旅行会社のツアー代金と比べて、非常にリーズナブルですね。
大きな費用としては航空券代金がありますが、実はバスでも行くことができます。
その場合、ルクラ空港まで歩いて2日程度、手前の地点までしか車が入れませんので、前後で合計4-5日見る必要があります。
バスは往復でも2-3千円程度らしいので、グッと節約することができますね。
また、ポーターを雇わなかったり、食事をダルバートという現地食に変えたり、部屋を大部屋にしたりと節約しまくれば、500USDぐらいでどうにか行けるか!?と思えます。
ただかなりモチベーションが高くないと、途中で挫折してしまいそうですね。