アメリカの航空会社でキューバ行きの航空券を買ってみたら、とんでもないことになった件。
キューバに行ってみよう!
せっかくカリブ海に来たんだから、キューバも行ってみたい。
どう行くか?
さすがにマイレージブログやってるのだから、どうせならマイレージでキューバに行きたい。
行けるのかどうか?
キューバの首都ハバナには、スターアライアンスに加盟しているコパ航空やアビアンカ航空を利用して、行くことはできる。
しかし、ANAのマイレージは今使うわけにいかない。
他はJALぐらいしかない。
さて困った。残りはUAしかない
なにが困るというと、UAはアメリカの航空会社のため、キューバ行の航空券の発券は法的に禁じられいる(2016年1月現在)
最近では、アメリカとの国交回復などがニュースに上がり、アメリカ系航空会社による、定期便の就航予定の情報なども時折見るが、この時点ではまだ航空券の販売は許可されていなかった。
ではどうするか?
キューバへのゲートウェイと知られているのは、メキシコの観光地「カンクン」。
ここまでマイレージで発券して、カンクン⇔ハバナを有償の航空券を買おうかと思った。
スカイスキャナーで見てみると、アエロメヒコ(AM)で3万円前後。
クバーナも同じぐらい。
早速、カンクン行きの空席をUA探してみるも、、、、
全くない。
困った。
これはまずい。
UAに電話で聞いてみる
調べていたのはコパ航空の空席状況。
ひとまずUAのアメリカデスクに本当空席がないかダブルチェックしてみる。
しかし無情にも、空席はない様子。
ちなみに南米(特にアビアンカ)では、空席ありで実際はなかったり、空席なしでも実際はあるなど、検索結果はあまり鵜呑みにできないので、電話での確認は非常に有効。
とほほと思っていると、UAのおばさんから質問
UA「近くのメリダじゃダメなんですか?」
私「いやー実はキューバに行きたくて、そのためにカンクンに行きたいのです」
UA「最近UAMPでもキューバ行き、切れるようになったんですよ。カンクンから先は買っちゃいました?」
私「まだです。え、UAMPでキューバ行なんて切っていいんですか?」
UA「ええ、但しアメリカデスクでは発券できないので、メキシコのデスクに掛けないとダメですが。転送しましょうか?」
私「お願いします」
転送中
UAメキシコ「オラ~!」
私「オラ!パルドン!ハポネス オア イングレス ポルファボール?」
(こんにちは、すみませんが日本語か英語でお願いできますでしょうか?)
UA「ハーイ!どうしました?」
私「UAMPのアワード発券です。実はキューバ行きなんですが。」
UA「え?キューバ?うちは切れませんよ。」
私「え?出来るって聞いたんだけど?」
UA「出来ないですよ?」
私「あー、じゃあいったん失礼します。」
あれ?ドユコト?もう一度アメリカデスクに聞いてみる。
実はこの作業を4-5回ループしたんだけど。
そこは省略する。
つまりこういうことだった。
UAメキシコデスクに電話し、そこからコパ航空に電話してもらい、UAMPのマイレージをコパ航空側にトランスファーしてもらい、コパ側で発券するという。
さらにチケット自体は、コパのオフィスで引き渡し。
もともと兄弟のような会社だったから、メキシコは同じ場所にオフィスがあり、そういうことができるらしい。
完全な裏メニューじゃないか。
マイレージ引き落としは、UAMPのレートと同じ。
今回は
セントマーチン島→キューバ→ジャマイカ
のオープンジョー往復。つまり往復エコで2万マイル。
作業手順の流れ
①
客→UA
ルーティングして、ロケーターを出してもらう。
空席照会はUAで行い、予約クラス I or X のある便を探しながら組んでいく。
ちなみにこの空席照会作業、お互いかなりストレスを感じるので、自分で調べられるなら(KVSとかで)、事前に調べたほうが良い。人によってはここでかなり機嫌が悪くなるけど、実際にかなり面倒な作業なので向こうの気持ちは理解します。
ルーティングの注意点としては、コパのみの単一キャリアで。
これはコパ航空とUAの連携でやっているので、他のキャリアが入ってくるとうまく航空券を作れないらしい。
クラス混在は、コパ側でうまく切れないのでやめたほうが良い。
最初はパナマ⇔ハバナのコパ航空単純往復しか無理(失敗する可能性が高いので)と言われたのだけど、お願いして、SXM/PTY//HAV/PTY/KINで切ってもらった。
コパの能力を考えると4区間までが最大。
今回、逆オープンジョーをしたけど、キューバの中で口が開いた場合、片道ごとになると思われます。
便が決定したら、UAよりコパ航空側に税金の計算をしてもらうように要請します。
この時点で、いったんUAとコパ航空のロケーターが出るので控えます。
②
客
UAとコパ航空の各ウェブサイトで、もらったロケーターが自分の要望通りになっているかを調べます。
UAのほうはすんなり出てくると思います。
問題はコパ航空で、多くの確率でロケーターのジェネレイトに失敗します。
PCで見てる場合は、モバイルを試してみてください。
またその逆もしかりです。
これをすると、どちらかで開けることが多いです。
③
客→UAメキシコデスク→コパ航空
コパ航空の職員に、コパのロケーターを伝えて発券作業を進めてもらいます。
発券手数料としてまず100USDの請求がされます。
これはステータスや、発券日時にかかわらず100USDのフラットな請求のようです。
この100USDを支払ったのち、UAメキシコデスクの担当に代わり、アカウントよりマイレージが引き落としされます。
その後、UAとコパ航空の間でマイレージのやり取りやらがあるので、後日電話するように言われます。
④
客→UAメキシコデスク→コパ航空
税金の計算が終わったか聞き、終わっているようならクレジットカードで支払います。
⑤
客→コパ航空のオフィス
ロケーターを伝えて、チケット番号を教えてもらいます。
以上。
実際は
だけどこれが全くうまくいかない。
コパ航空の担当者なんて、全く意味が分かってない様子で話がかみ合わず。
私の場合は③で完全に作業が止まってしまった。
④の段階では、コパにかけてもUAのチケットだからUAで支払え!としか言われず。
え、これはUAでは切れないんですけど?というと↑に戻る。
ちなみに、この裏メニューをこなせるコパの職員は1人しかいないんだそうな。
結局、UAのアメリカデスクに泣きついて、アメリカからコパ担当者に電話してもらい発券してもらった。
何とか、出発日前日に税金の払い込みを終わらせる。
コパ航空のオフィスで~の件は、何を言っても、係員が全く理解していないので、意味ない。かなり複雑な発券方法なので、空港の職員に理解しろというほうが無理な話。
発券されたのはチケットを受け取ったのは、ずばり出発の5時間前。
チケット番号を受け取ったのは、宿で朝食を食べてるとき。
コパ航空からのメールが来ていてびっくりしたした。
番号はもちろん016ではなく、見慣れぬ230。
コパのほうで発券されています。
実はマホビーチに行く前、空港でチェックインしたんですが。
本当にチェックインできるかどうか不安でしたね。
そんな感じで、UAMPでキューバ行を切ってみました。
もう一度やるかと言われたら、絶対ないですね。