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中東旅行回想録54 カイロからの夜行バス、ダハブで乗り換えアカバへGO! イスラエル入国ではやっぱり別室。

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カイロからのバスで熟睡し、起きたらシャルムエルシェルク手前の砂漠で起きる。


実は昨晩遅くまで眠れなかったので、日が高くなるまで寝ていた。


バスに乗り込むと、やはり満席近い搭乗率。


隣のおっさんと席を代わり、通路側に座る。


問題はこの席で発生した。


しばらく走り、カイロ空港手前ぐらいで前の座席が、リクライニングを倒してきたので、こちらも少し倒す。


もともとボロイ窮屈なバスなので、そんなに深い角度に倒れない。


さて寝るかと思い、アイマスクをつけてうとうとしていると、後ろから背もたれを激しく揺らされる。

 

 

リクライニングを戻せ!狭い。

 真後ろに座るそう小汚い親父にそういわれた。

観察すると、親父はリクライニングを最大限に倒し、後ろに座る、乗る前に声をかけた白人家族の旦那が迷惑そうにしている。

それを差し置いて、自分のスペースが狭くなるのが嫌だからと、戻せという。

私が倒したのは、こぶし一個分。

親父は明らかに後ろに配慮を考えないほど倒していた。

さらに、その親父は、私の席の背もたれの頭の部分、足をのせている。

 

足をおろせ。お前も倒しておるのに、なんでそんなこと言うんだ。

 

と一言いい、無視を決め込む。

すると私が座っているにもかかわらず、親父は私の座席のリクライニングボタンを押し、無理やり直立に戻す。

 

ムカッときたが、しばらくしてから再び席を戻そうと思い、その場は無視を決め込んだ。

カイロ空港に到着し、多少の客が乗り込みまずは満席となった。

タイミングを見計らい、ぐっと席を倒す。

むしろ倒さないと、自分のあごに前の座席がくっついて寝られない。

見渡しても直立にして不自然なのは自分だけだ。

頭の上におやじの足が突き出る。

バスの揺れに合わせて払い落す。

すると、、、さすがにこれは起きるんだよね。

 

で再び一言席を戻せ!うっとうしいので無視をした。

 

そうすると後ろから強烈な蹴り。

通路に落ちる座席の背もたれ。

親父の一蹴りで座席が壊れてしまった。

親父はそのまま怒鳴りながらつかみかかる。

こちらは逃げる場所などないので、つかみかかられる。

 

みんな興味津々で声援とかヤジとか飛ばしているけど、止めには入らない。

こちらも反撃して、親父にとびかかる。

とても両手ではつかみきれない、親父の太い首をつかむ。親父は引きはがそうとする。

大きな手は、私の小さな手など悠々に引きがす。

ここで負けちゃいけない。

 

やっとバスが止まり、運転手が私たちを引きはがした。

周りが説明して、運転手は私と親父を見る。

私はその親父の座席に座るよう言われ、親父は荷物を持って、前の席に連れていかれた。

 

親父は大声怒鳴りながら運転手に説明している。

しかし運転手も説明しなければいけないので、あまり相手にはしていない。

興奮してとても寝られなかったので、しばらく起きて様子を見ている。

しばらくすると親父も黙り、やがてバスはスエズ運河を超えるために停車した。

 

ここで検問がある。親父はここで強制下車になった。

私も警察につれていかれそうになったが、周りが説明してくれて、パスポートの番号を控えられたのと、手荷物を全部ひっくり返されただけで済んだ。

 

運河を渡り、バスはシナイ半島へと入る。

バスが再び動き出したのは既に3時手前だった。持っていた、眠くなる酔い止めを飲み、しばらく目をつぶっていると眠りに落ちた。

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バスに乗り込む前に、ダハブに泊まるかどうか迷ったものの、昨晩のトラブルもあり、エジプトには怒り心頭だったので、今日イスラエルに出国することにする。

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ちょうど30分ほどで、国イスラエルのとの境の町、ターバー行きのバスが来るらしい。


バス乗り場ではそのターバー行のタクシーを募集していた。


30分後にバスが出るので、全く必要ない。


コストは300ポンド/車。バスは50ポンド。6人で割るならいいかもしれないが、車は普通のセダン。


全くメリットがない。


バスを待っているときに、南アフリカから旅行しているという白人の男性と仲良くなった。


彼は陸路だけで、アフリカ大陸を横断してきたらしい。


アフリカ大陸はとても面白いところだけど、エジプトの人の甥町は最低だと話す。


彼はダハブに2週間ほどいて、この町はテロリストの潜伏先として名が上がったため、以前のような活気はないらしい。


安宿はなんとか営業しているところがあり、そこ泊まることができた。


ただし商店やダイビングショップ、レストランなどはほとんどクローズしていて、滞在中もビーチで読書するとか、静寂を楽しむようなことしか、なかったらしい。

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しばらくするとバスがやってくる。


バスは半分以上の座席が空席で発車する。

紅海沿いのイスラム国別荘地。

もともとはリゾート地だったが、人が来なくなったため、廃墟同然になっているところもある。

多くは季節営業で、まだやってたりするところもあるらしいが、営業中のところと、つぶれたところ、建築中のところの区別がつかない。

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テロの標的になるリスクは高いが、ビーチを独り占めできる。f:id:meltdown_int:20160306003652j:plain

美しい入り江。

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有名なリゾートアイランド、フィルオーン島。


サウジアラビアやイスラエル、ヨルダンからの1日アクティビティツアーでも訪れることができる。

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エジプト最後のラクダ。

 

この先国境に隣接した、ターバーヒルトンを通り過ぎてイスラエルに入国する。

 

めんどくさいけれど、多少の両替を併設のカジノでやっていけばよかったかなと思う。

 

国境の干渉エリアにはATMも銀行もなかった。エジプトの出国は非常にスムーズ。

入国には入国税がかかるが、出国にも多少お金を取られた。

 

問題はイスラエル。

当然私のパスポートでは簡単に通ることができない。

敵として見ている国だけで、

マレーシア

インドネシア

ブルネイ

バングラディシュ☆

パキスタン☆

アフガニスタン☆

タジキスタン☆

キルギス☆

ウズベキスタン☆

トルクメニスタン☆

イラン☆

トルコ

UAE

オマーン

クエート

カタール

エジプト☆

ヨルダンがある。

 

このうち、☆のマークのある国は、シール状のビザが貼ってあるので一目でバレる。

ゲートの職員は私のパスポートを開き、パラパラとページを見てから私を呼び、いくつか質問をした。

質問の内容は何日間旅行しているか。

イスラエル・エジプトにはどういった理由で入国する・したのか。

職業、収入、貯蓄金額、車などの所有、家族構成、出身大学、帰りのチケット、今回の旅費を出してくれた人、など多岐にわたり、繰り返し問われる。

 

納得したような面持ちで、どこかに電話ししばらく待たされる。

待ちながら、ぼけーとしているときに、イスラエルとエジプトを見比べた。

ここターバーがひなびた田舎町なせいもあるが、隣のイスラエルとは歴然とした差がある。設備や、警官の装備などが近代的なのだ。

勤務者が洗練されている。

ただ一本のラインと鉄柵で隔てられているだけだが、その差は、見えているよりも遠く離れておるように感じた。

インド(アムリトサル)とパキスタン(ラホール)にあるのワガ国境よりも、その白線を超える一歩の重さがある。

似ているのは、アメリカ(サンディエゴ)メキシコ(ティファナ)の国境だ。

国境をドブ川で挟んで、空気の質、司会、太陽の光が一変する。

フィルム映画の街並みとの4K映像の美しい未来の町ぐらいの差がある。

まるでタイムマシンに乗ったような。

 

そんなことをしているうちに、ゲートを通る許可が出た。

もちろん写真なんて取れないし、感慨に至っている時間もなく、早く通るよう促される。

 

ゲートを超えて待ち構えていたのは、恰幅の良い女性警官。

 

私についてきてください。と言われ、手荷物をMRIのようなX線検査機に通し、取調室に連れていかれた。

 

先ほどの質問に加えて、

エジプトをどう思うか?

あなたの宗教は何か?

イスラム教を信仰している人は周りにいるか?

手荷物に爆発物などを持っているか?

現在計画中のテロやデモ行為などはあるか?などさまざま聞かれた。

 

おそらく質問の内容から、イスラム好き勘違いされていそうなので、自発的に説明する。 

 

私は世界中すべての国に行きたいから渡航しているだけで、イスラム国に対しての印象は決してよくありません。

現在の貴国が行っているイスラムへの制裁は、大切である主権の主張を正しく全うしている素晴らしい行為で、私たちの国にかけているものです。 

また現代において、ガザ、ヨルダン川西岸地区の壁は、イスラムの侵略を阻止するため有効な効果を発揮していると思います。 

貴国の行う、両問題地区での前進する主権回復、青年兵士による緊張感を持った自治行動を見学したいと考えております。 

なお、パスポートにはスタンプを押していただきたく、お願い申し上げます!!!

 

ヒトラースイッチが入ってしまった。あ、イスラエルでヒトラーってのもまずいけど。

 

面接官は、怒り心頭の説明に「あ、こいつ本当にイスラム嫌いなんだな」と認識、中央の判断にゆだねるといい、どこかに電話を始めた。

私は外で待たされ、先に通過した、南アの兄ちゃんにはここでお別れをいう。

 

なんだか大丈夫なのかな?という視線を送られながらも、お互い良い旅をと声をかけてそれぞれの旅を再開した。

待たされること1時間。

入国の許可が出る。特に制限はなく、どうぞ行って構いません。と言われる。

 

残念ながらパスポートにハンコは押されなかった。というか、スタンプを押す運用は終わっているらしい。

香港よりも2周り大きい入国カードを渡され終了した。

なお、取調室にはWifiが飛んでおり、インターネットがないから見れないという言い訳は通用しません。合計2時間ちょっとで通過した。

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バス停に向かうと、誰もいない。


もちろん南アの兄ちゃんには先に行ってもらった。


今日中にエルサレムに行こうとしたら、最終バスは17時ごろのはず。

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1時間に1っ本のバスは、10分ほど待ったら来た。

US2ドルぐらい払ってバスに乗車。バスターミナルに向かい、エルサレム行を捕まえたい。

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