中東旅行回想録30 ペトラ遺跡 夕焼けと夜景は美しい。そしてイスラム国との戦闘。
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さて、ルーフトップカフェでくつろいで結構時間がなくなったので、駆け足で回ります。
こうこのころには遺跡別にーって感じで、かなり飽きてきている。
パルテノン神殿風なところ。
このへんから、時間逆算していくと夕暮れに間に合わない事が判明。
頂上まで、急行カードならぬロバカードを切る。
交渉の上、頂上まで7JOD。なかなか良い値段。
凄い急勾配をぐいぐい登って、あっという間に山頂へ。
コレですよコレ。
ビューポイントも行きます。
ついでなんで、別のビューポイントにも。
ここでたまたまシンガポール人カップル(旦那はカメラマン)に出会う。
ここで夜まで待つとのことなので、夜景の撮影もしようかななんて思う。
さっき居たビューポイント。向こうの方が低い。
日が沈みます。
あー、1日が終わってしまった。
ここからは三脚おっ立てて、バルブ撮影大会。
もうちょっと明かりが出てきた。
もう少し暗くなったので、光文字を。
最後はバルブ。大失敗。
さてこのあとトラブル発生。と言うのは、光文字を撮ってるときに下から呼声。
真っ暗なので誰かはわからないけど、「降りてこい」との事。
月(満月)が出てからの方が、足下がよく見えるので適当に受け流して放っておいたら、イスラム国のおっさんが山頂まで迎えにきやがった。というか脅しにきた。
「なんで降りてこなかった?お前ら警察に突き出してやる」
説明しようとしても「だまれ!だまれ!だまれ!(日本語)」「俺は500カ国語がはなせる。だからお前らが何言ってるかはわかる!」とか言い出す。
いやもうこいつはテロリストだ。
いやーな汗が背中を伝う。
とりあえずテロリストはケータイでどこかに連絡取りながら、今後の算段を計画中。
連行されながら、どういう風に逃げようかを考える。
このまま殺されるなら、彼には生きていてもらう必要がないので、どういう風に消えてもらうか。三脚で殴って崖から突き落とそうかなとか、そういえばスイスナイフ持ってたななんて思いながらとぼとぼ降りる。
ふと振り向くと、テロリストが居なくなっている。
これは2パターン考えられる。
1.「あきらめた」
2.「夜間急襲」
1ならよかったねーで住むのだけど、2はまずい。
本格的に戦闘準備をしなくてはいけなくなった。
同行者がシンガポール人で良かったなと思う。兵役でこの手の訓練は受けている。
昔の記憶を辿りながら、とりあえず服は反射する物を仕舞い、懐中電灯はいつでも消せるようにして、警戒態勢を怠らない。
行きは楽しかった道が、帰りは戦道に。
かなり緊張して降りたので2時間ほどで降りてきた。
メインゲートで警察が張り込み(私たち相手じゃないかもしれないけど)していたので、裏口から出る。
てか裏口あるじゃないか。
なんとか無事出る事が出来て、「じゃあ食事でも」ということでレストランに入った。
シンガポール人のカップルはとてもいい人で、いつか来てねと言われた。
いやーシンガポールはとても興味のある国なので、ぜひまた行きたい。
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