てるみクラブの一連の騒動と現地での地獄絵図
てるみクラブとは
旅行業法によって定められてる表示がこちら
【保証社員に関する表示】
イ.商号: 株式会社てるみくらぶ
ロ.主たる営業所の所在地: 本社営業所 東京都渋谷区渋谷二丁目1番1号
ハ.代表者: 山田 千賀子
ニ.旅行業の業務の範囲: 第1種旅行業
ホ.登録番号: 観光庁長官登録旅行業 第1726号
ヘ.弁済限度額: 1億2千万円
代表者は上記写真の
(´・Д・) 「自力で帰って来い!」
って言ってるBBA。
第1種旅行業というのは、簡単のいうと「自社で海外(本邦外)のツアー(募集型企画旅行)を開催できる旅行業社という事よ。
他には2種3種などあるけれど、この1種が一番大規模。JTBさんとか近ツーさんともここに属します。
今回注目されている弁済限度額というのは、これ旅行業をやる上で、JATA(日本旅行業協会)にいくらか金を積むんだけど、その保証金から出ているもの。
今回の負債が約99億とかって言われてるから全然足らないわね。
この社長さんもさ、計画倒産的な事するならもうちょっと他にやりようが無かったのかしら??と思うわね。
ここまで内部がお先枕崎に向かってるのわかってたんなら、新卒100人とか採用しないし、その新卒学生に自社の商品売りつけたりしないべ。
もしかしたら、その売りつけられた学生の中にも今回の騒動に巻き込まれてる人いるんじゃないの??
で、被害者に遭遇した。
ここで。
かわいそうに大学生だったわよ。
正直この子に会うまで
(´-ω-`)「てるみクラブ〜?なんじゃそりゃ。知らんがな」
と思ってたんだけど、たまたま声かけたらてるみクラブの話が出てきたのよ。
旅行会社が倒産しちゃって〜とか言われても、正直この騒動が始まったのが出国後だったのでピンとこなかったわ。
んで、ツイッターとかNemoP(CX902)さんのサイトとか見て全貌を把握した。
あたし、これ許せません。
その子はエムユーのキックス/プノンペンの単純往復4泊5日を4万円ちょいで買ってたらしいの。
で、ついでに到着日のプノンペンの宿もそこで抑えたらしいんだ。
そのお金は平日土日ぜーんぶバイト入れて稼いだお金。
旅行するまで休みなく頑張ったらしいわ。
そいでよやっとの思いで出発と思ったらさ、関空で
(´-ω-`)「あの、、、お客様のチケット、キャンセルになってます、、、」
って言われたらしいのね。
そん時はまだ倒産したという情報もなかったから、えーどういう事??ってなったらしい。
結局その4万いくらを払えばどうにか乗ることは出来たらしいんだけど、同行の友人がいてその子は用意できなくて乗れなかったらしいわ。
んで、すごい微妙ーな感じで出国したけれど、上海以降のルートが大きく変わってしまって、わけのわからない所を経由させられたって。
いやーよ、そんなわけのわからない所で迷子になったら。
そんで、プノンペンの宿はというと
(・Д・)「はっ?予約なんてねーよ」
だったらしい、なんとなくそんな気がしてたから地球の歩き方に乗ってる別の宿に泊まって事なきをえたって。
ちなみにこの子3月から社会人デビューするJDです。
思いっきり卒業旅行の筈だったのに、とんだケチがついたわね。
本人はお金は悔しいけど、行けない方がもっと悔しいので。と笑ってたけど、いやあたしなら社長宅乗り込むなあ。豊田商事みたいに乗り込んじゃうなあ。
出国した奴、自力で帰って来い
この神発言で一気に有名になっちまったんですけど、おそらく出国できてる航空券なら帰りは無事かもしれないわね。
片道航空券の組み合わせでもない限り、往路が使えてるのに復路が乗れないという可能性は低いわよ。
もちろん航空会社が意図的に差止める可能性はあるかも知んないし、てるみが払い戻す可能性もあるけど、基本格安航空券は片道使ったら復路なんて金銭価値はほとんどないわよ。ノーマルビジネスならやるかも知んないけど、まあやったら本当に詐欺みたいなもんよね。
チケ番出てるのに、それを第三者が払い戻してお金ポケットに入れられるんなら、旅行会社なんて持ち逃げし放題じゃない。
だいたい、いくら乗れると言ってもそんな航空券当日まで怖くて気が気じゃないわよ。
あたしもつい先日似たような思いをしたからわかるけど、航空券はやっぱ信用できる相手から買わなきゃダメよ。
あたしの場合、当日になってもどーにかしますとかふざけた事抜かしてたから、別の航空券買ったわよ。たまたまその後その担当者に会うことがあったんだけど、スゲー気まずい顔してたわ。
アウェイじゃなかったらタマキン潰してたわよ。
でだ。問題は航空券じゃないの。ホテルなのよ。
それとか現地ツアー。
この手のは直前にしか金のやりとりない筈だから、それこそ出るときに金取られるか、予約はいってましぇーんと路頭に迷うかよ。
旅行会社使う客層の人が、そんな状況で機転効くわけないのに一体何考えてるの??って感じよね。
事後のニュース追っかけてると
「ホテル代XX万円立て替えた」
「観光が一切できなかった」
と、地獄のような状況が報じられてるわ。
これ、大学生とかが春休みの旅行で行ってて、そんでそこのお金払えなくなったらどうするつもりなんだろ。
宿代踏み倒したら、それこそ犯罪者。その国に二度と行けなくなるばかりか、世界からのお尋ねものになるしねえ。
刑事告訴も辞さないって言ってるけど、これは徹底的にやり込んで欲しいわ。
業界として
旅行会社ってそもそも、いい加減な所が多い業界なのよねえ。
ツアーでさ「航空会社未定、ホテルCクラス保証、北京3泊4日 x万円」なんて商品を見かけた事があると思うんだけど、内容をよく見て欲しい。
航空会社未定っていう所と日程を付き合わせると
1日目 首都圏出発(早朝から深夜) ー直行便または経由便ー北京到着(午後から深夜)
北京到着後はご自身でホテルまで移動
とか書いてるのね。
これ、ANA JALとかの直行じゃないわよ。
100%ちがうわよ。
よしんば直行であっても、中華系じゃなくてパキスタン航空よ!!月金発だったら要注意!
んで、ホテル。
Cクラスって書いてあるけど、ABCのCで三つ星かー、んじゃ東横インクラスかな。なんて想像したら、おったまげるわよ。
C、、、China→支那クラス→人民旅社(ゲストハウス)クラスですよ。
ニーハオトイレのうえにシャワー設置のどうやってシャワー浴びるんや??みたいな部屋になるわよ。
今時人民だってそんな所泊まらないわよ。
でね、もし朝食付きって書いてあったら、そこでまたひと驚きあるのよ。
大体粥が出るんだけど、その粥、米のとぎ汁かよ!!?ってぐらいのもので、中にコメは入ってない。
それになんか臭い漬物乗せられて(沈んでて)終わり。
戦時中の汁みたい。はだしのゲンかよ。
そんな事になるのは、旅行会社ってのは「最終旅程表」を出すまでは、ギリギリまで価格交渉をしているので、実は出発の2-3日前までなぁんにも決まってなかったりするから。
お客様はさ、お金払った時点で、もう全部手配したような気になるんだけど、実はそんな事ない。
最終旅程表を手にするまでは、まだまだ未定。
キャンセル料はXX日過ぎたらいくらいくら取るっていうのがあるけど、本当に損してるかな?ってのは前日の50%というレートぐらいで、それよか前はキャン料で儲けあったりするのよ。なんも手配してないから。
実際は手間賃考えたりするとそうでもないけど、実キャン料だけでは無いって事よね。
ほんで更にタチの悪いのは、旅行開始後もまだホテルが決まってなかったりする事がある。
こうなると酷い。
北京滞在と書いてあっても、実際市内からはウン十キロ離れたホテルだったりするの。
ギリギリに安くまとまった部屋を確保したいんだから、そりゃ僻地になるわよねえ。
日本でわかりやすく例えると、首都圏ホテルって書いてあって小渕沢駅前のホテル用意されたりするのよ!
だいたいそういう悪徳な事をする会社は、商品タイトルや最終旅程表もボカして書いてるわね。
なぜならそのデータと実際の旅行に違いがあるとそこを払い戻さないと行けなくなるのよ。
例えば直行便で行く!と書いてあったものがXX経由になったらそれもダメね。
エアコン付きホテルがファンのみになってもダメ。
バスタブ付きがシャワーブースのみもダメ。
まあだからその辺をきっちり書いてないって事は何にも決まってないし、普通浴室付きとかエアコン付きとか当たり前じゃん?だからこそ、そう言った基本的な部屋が確保できないときに、旅行会社が「そういう風には書いてない」という言い訳ができるようにしてあるのね。
どっかの旅行社でXXーOO間の車内で景色を見ながら和食のお弁当を頂きます。とあったけど実際はサトウのご飯に丸大の牛丼だったわ。
自衛隊の戦闘糧食みたいじゃないのよ。
「添乗員さん、これ弁当というんかね?」と詰め寄られててかわいそうだったわよ。
まあ、パンフレットで受ける印象と実際の乖離が激しい業界という説明でございました。