目次 シベリア国際特急に乗ってきた 北京発モスクワ行 3列車乗車記録
憧れのシベリア鉄道
中国首都北京とロシア首都モスクワを結ぶ、長距離列車のシベリア特急。
この列車に乗る機会に恵まれたので、乗ってきた体験をレポートしました。
北京を出発して終点に到着するまでは6日間もかかります。
車内では5夜過ごしますが、その間にお風呂などの設備はありません。
しかし、工夫して2度ほどさっぱりする機会がありました。
さらに食堂車を頻繁り利用できるような身分でもなかったで、車内で自炊をしてみました。
もしこの記事を読んでから、行かれることがあれば調理道具や食材をもっていってもいいかもしれません。
食堂車もメニューのすべてが出せるわけではなく、結構ないものも多かったです。
また当然ですが、1食1,500円ぐらいと大変高価ですので利用はほどほどに。
お味も見合っていないことが多かったです。情緒的な利用というところです。
乗車するなら冬場がおすすめです。
なぜなら空いているからです。さらに砂漠の砂が入ってこないというメリットもあります。
車内はさほど寒くありません。むしろ暑いぐらいでした。
ただし、車外に出ると寒暖差50度ぐらいありますので、防寒の対策はしっかりしていく必要があります。
日程
北京発モスクワ行(ウランバートル経由) 3列車のスケジュール
和訳したものがこちら。北京駅を毎週水曜の昼に出発し、モスクワには翌週の昼過ぎに到着します。3日目にはウランウデ→イクルーツク間でバイカル湖が見れます。
このような経路を通ります。
乗っているだけで、モンゴルを通る3/4列車はスタンプマニアとしてはお得な列車です。
また、19/20列車はハルピンや満州里を経由するのでモンゴルにはいきませんが、北朝鮮の平壌行の列車を併結しています。これは何とも刺激的な列車です。
ちなみに、瀋陽から併結されます。
話が少し脱線しますが、瀋陽から平壌で列車で行くツアーがありますが、モスクワ→平壌の末端区間である瀋陽→平壌を使うことになるようです。
全区間乗車も夢ではありません。
19列車は土曜→翌週日曜まで休めれば何とか乗れると思われます。
早朝に北京へ向かい、乗り込んだ列車はガラガラだった。
同じ車両に乗っていたドイツ人の彼と仲良くなる。
また、タイ人のバックパッカーの彼らともいろいろ話す機会に恵まれた。
バイカル湖の上を走る車。時折氷が割れて事故があるらしい。
4日目で折り返し地点。単調な景色がだんだん飽きてくるころ。
写真はほとんど電車ばかり。好きでなければここまで長いのは苦痛かもしれない。
ついにモスクワ到着。ついてみると意外と近かった。
感想
とにかく6日間という長い時間がかかりました。
当時学生で休学中だったので、時間はたっぷりありましたが、いま同じことをしようと思ってもなかなか難しいです。
ライフワークバランスが注目されている今、業種によっては1週間程度の休みを取得するのはそう難しいことではないかもしれません。
しかしせっかく取った休みを、ただ列車の中で過ごすというのはそれ相応覚悟が必要です。
鉄道が好きでないと難しいでしょう。
1車両に乗っていたのは私とドイツ人の彼と2名だけ。
それだけ今は選ぶ人がいないという事です。
車内では自炊をする、即席シャワーを作る、ドストエフスキー、トルストイを読む、ウィスキーを飲む、ウォッカを飲む、食堂車も楽しむと、やりたいことはほとんどやりました。
本当に楽しい1週間であったことは間違いありません。
- チケット代は3,999元+コミッションでしたが、決して高いものではありませんでした。