ぼくはこうして破滅する~特典旅行がやめられない~

マイルをつかっておでかけします

中東旅行回想録50 【危険情報】アブシンベル宮殿の日帰りツアー バスジャック強盗事件発生 詐欺に注意!

広告

f:id:meltdown_int:20160305200502j:plain

翌日は朝3時に起き、3時半に出発する。

はずだったのだが、なぜか3時に起こしに来て今すぐ出発するから用意しろと言われる。

慌てて用意したら、いつまでたっても迎えに来ない。

朝から、イラッと来るけど、それよりも眠い。

迎えに来たのは結局3時45分。

十分時間があったじゃないか。

レセプションの人次第では起こしてくれないこともあるらしいので、起こしに来てくれるのは大変うれしいことなんだけどね。

 

バスに乗り込むと、ほぼ満席。

一番最後ぐらいだから、あとはスムーズに向かうだろう。

一番後ろの2人掛け席に座り、寝る体制。

もう一人乗ってきたエジプト人が、なぜかわざわざ自分の隣に座る。

うっとうしいので、反対側の1人掛けに移ると、そいつは2席使って横になりはじめた。

自分も横になりたかったので、ムカッと来るけど、やっぱり眠気が強い。

補助席おろしてこっちも2人掛けにして、そいつの足にぶつけながらこっちも寝る。

 

こういうバスではあまり寝れない方なんだけど、起きたらアブシンベル宮殿の駐車場だった。

もう明るくなっていて、周りはホテルからかっぱらってきた、枕や毛布などを用意していた。

確かにこういう風なものを持ち出したら、よく寝れるかもね。

f:id:meltdown_int:20160305200433j:plain

早速入場。ここでまたしてもトラブル発生。

入場券90ポンド(学生53.5ポンド)を買うのに、200ポンド札を出したら、お釣りに100ポンド札忘れられた。細かいのは帰ってきたけど、100ポンド札がないのだ。

 

で、こっちも寝ぼけて100ポンド札出したのかな?と思い、財布の中を確認する。

いやどうも違う。200ポンド札は残り1枚しかなく、その1枚を出したからそんなはずはない。

さっき200ポンド出したよね?と聞くと、

 

いや、100ポンド返したでしょう。

 

と言われた。

お釣りはまだ台の上にある。

 

いやないんだけど。ともう一度聞くと

 

お前仕舞ってたよ。

っていう。

 

いやいや、おい。

そんなはずないだろ。

まだ触ってねーよ。

 

腹たってきたので、お釣りを指さし足らないでしょー!というと、

 

お前の財布の中にある100ポンド札は、俺から受け取ったお釣りでしょ?

みたいなことを返してきて、もうこれは平行線である。

 

また具合の悪いことに、このチケット売り場窓口が1つしかないので、自分がもめてると後ろに長い列ができる。

自分も早く入って、朝日を浴びてる神殿の写真が撮りたい。

 

しかし100ポンドは妥協できない。

f:id:meltdown_int:20160305200438j:plain

結局負けました。ええ100ポンド取られましたよ。

f:id:meltdown_int:20160305200442j:plain

すごいビミョーな気持ちでアブシンベル宮殿ご対面。

f:id:meltdown_int:20160305200443j:plain

なんの感動もしなかった。

f:id:meltdown_int:20160305200445j:plain

もう一個のほう。

内部がどうとかより100ポンドあれば、1泊してごはん食えたなあ。とか思ってしまう。

f:id:meltdown_int:20160305200446j:plain

扉の鍵。一応内部なので、写真は禁止なんだけど、門番が撮れ撮れうるさい。

どうせバクシーシだろと思いながら、撮る。

ポケットをまさぐって、1ポンド硬貨を探ると、いらないよと言われる

あれ?珍しいな。

f:id:meltdown_int:20160305200448j:plain

内部を見学して戻ってくると、先ほどの門のカギのところで、別の男に呼び止められる。

 

ここであなたが写真を撮っていたという風に、聞いているんだけど、カメラのチェックをさせてもらえるかな?

 

といわれて、写真チェック開始。対応しなければいいんだけど、カメラつかまれちゃってるし、撮ったのは本当(勧めてきた親父はそこにいるし)なので、しぶしぶ見せた。

当然最後の写真がこれなので、すぐに見つかる。

慣れた手つきで、SDカードを取り出して、一言。

 

問題だ!警察に報告しなければならない。一緒に来てもらおう。

 

はぁ?そこのおやじが撮れってい言ったんじゃん。

言い返した。

 

それでもごちゃごちゃ言ってきたので、静寂な遺跡でに響き渡るように、怒鳴り散らした。

 

そこのおっさん、見え透いたマッチポンプやってんじゃねえぞ!

そこのお前!こっちがイエロージャップだからって、だまされるとと思うなよ!

みんな気を付けろ!こいつらは詐欺師だ!詐欺だぁ~!

 

エジプト初日の空港なみに響き渡った。

なかにいるのは100%外国人なので、みんなうるさいなぁと思いながらも、同情してくれた。

 

なかには画像を消し始める人もいた。

 

どうしてこんな下らないことするんだ!と瞬間湯沸かし器がヒートしてきた。

絡んできた男からSDを取り返して、

 

殺してやる!絶対に殺してやる!吠えながら、と鬼気迫る目で脅し、突っかかった。

 

さすがに、これぐらいでここまで怒るのはヤバイと思われたのか、他の旅行者に

 

もう行きましょう。あんなの相手にすることない。

 

と促され、外に出た。

その人は、昨日からここにきており、やはり同じようにだまされている人を見たらしい。

エジプトはクソだけど、まあいいことあるさ。むかついたことは、他の旅行者に話すとすっきりするぞ!と教えられ、今まであったむかついたことを話した。

その人からもいろいろ教えてもらったが、自分とは比較人ならないほど大きい金額をだまされていた。

 

ここにいても腹立たしい思い出が沸き上がってきて、イライラするので、早めに駐車場に帰る。

 

うっとうしいスカーフ売りのヨゴレを避けながら時間を待つ。

同じバスの台湾人とアメリカ人の一人旅の人と話しながら、エジプトのムカつく体験に花を咲かせていた。

 

やっぱりみんな殺意を抱くほどの嫌がらせを受けているみたい。

時間が来たので、バスに乗る。

f:id:meltdown_int:20160305200450j:plain

やはり乗ってすぐに眠くなり、起きたらアスワンハイダムだった。

f:id:meltdown_int:20160305200452j:plain

f:id:meltdown_int:20160305200453j:plain

f:id:meltdown_int:20160305200454j:plain

f:id:meltdown_int:20160305200456j:plain

welcome。する気があるなら、嘘つきを減らせ。

バスは、順調にみんなを降ろしながら、駅へと向かう。

もうあとは、私、白人の家族連れ1組、駐車場で声をかけた台湾人、中国人の団体8人だけとなった。

 

するとバスに一人の男が乗ってくる。

そいつは、中国人団体の隣に座った。

 

中国人団体はバスの前のほう、他は後ろのほうに座っている。

男はガイド風で、中国人団体旅行客に今後の予定を教えていた。

今にしては不思議な話だが、団体のほうもツアーの予定はわかっているはずである。

そのガイド風の男とも面識はない様子だった。

 

男はひとしきり説明し終わると、今すぐ金を払え!と言い出した。

???

え、中国人団体のツアーって現地で金払うの?

と思ったら、どうやら違うよう。

すでにこの団体はお金を払っていて、この男もガイドでも何でもないみたい。

 

要は、ドライバーと組んでひと儲けを考えている、悪人だった。

 

団体の代表の女の人は

私たちはもうお金は払っている、ボスに確認して!

と繰り返し言っていた。

 

が、男はお金を要求する姿勢を崩さない。

 

やがて、バスは私が降りる鉄道駅に到着した。私の他に、台湾人と白人一家も下りた。

みんなトラブルには巻き込まれたくないからだろう。

 

バスには、ドライバーとニセガイドの男、中国人団体旅行客だけが残された。

私たちをおろすと、扉を閉め、しばらく話し合いを進めていた。

 

少し離れたところで台湾人とその様子をうかがっていると、10分程度で決着がつき、中国人団体旅行客をおろして猛スピードで走り去っていった。

 

おそるおそるその代表に声をかけてみると、どうやらお金を支払わなければ、あなたたちを警察に突き出すと脅されて、いくらか支払ってしまったらしい。

 

不幸である。

つまり奴らは強盗だったと。

 

本当にひどい国だ。こんな糞な町は早く出よう(昨日まではいい所だったけど)と、思い、台湾人はこの後ルクソールに行くというので、そのまま一緒に出ることにした。

 

今の時間は13時で、15時の列車に乗るという。

 

宿には、完全にレイトチェックアウトになるけど、許してもらうように釈明し。

すぐ出ろと言われるものの、15分ぐらいはシャワー浴びたりしてから出た。

 

駅に向かうと15時発の列車がすでに入線していた。

残念ながら新車じゃないけど、まあ仕方ない。

f:id:meltdown_int:20160305200458j:plain

ゆっくりしようと思い、1等に乗る車内発売のペナルティーを加えても、47ポンド。

f:id:meltdown_int:20160305200459j:plain

ナイル川に沈みゆく夕日を見ながら、ルクソールへと向かった。

さて、この後はどうしようかなと、地球の歩き方とにらめっこしながら考えると、

ハルガダがどうやらよさそうな雰囲気。

ルクソールからもバスが出ている。

できればエジプトのバスは避けたいのだけど、まあ、シナイ半島を横切る予定だし、いずれ乗るからまあいいや。

f:id:meltdown_int:20160305200501j:plain

 ルクソール駅には19時半ごろに到着。

列車を降りると宿の客引きがたくさん待っていた。

宿は既に決めてあったので、無視したのだけど、気になる名刺が目の前に差し出されたので、ちょっと話に乗ってしまった。

ルクソールでは盗難とレイプ、薬を一服盛られることで有名な

「ボブマーリー ゲストハウス」

おやじは、特に変わったところはない。

 

うーん、エジプト人なんて国民の99%が悪人で、犯罪者で、ヨゴレで、被差別階級なので、悪い奴とそうじゃないやつの区別なんてつかない。

 

ま、だから、客の荷物盗んで、薬漬けにして、レイプしそうか?と言われればそんな感じのおやじだった。

 

しかし、駅を出ると小僧に道案内をさせ、おやじはまた客引きに戻っていった。

 

とりあえず、部屋を見せてもらう。

しかし、宿が遠い遠い。

おまけにスラムと一目でわかるような場所に立っている。

 

小僧に、やっぱいいわ。遠すぎ。と言い、駅前のAngloホテルに向かう。

f:id:meltdown_int:20160305200512j:plain

シングル80ポンド。

f:id:meltdown_int:20160305200513j:plain

まあ、悪くないね。

代金を支払い、パスポートのコピーを待っていると、先ほどの道案内の小僧がレセプションになんか言っている。

レセプションの兄ちゃんがスススと近寄ってきて、

 

バクシーシをあげてくれ。

 

へ?ここへは自力で来たんだけど?

どうやら宿を紹介すると駄賃がもらえるらしく、取り逃したからその保証をしろという事らしい。

 

知るかよ!いい放すと、兄ちゃんが

 

支払った方が身のためだ。こいつらの嫌がらせは尋常じゃないんだ

 

という。3ポンドでいいらしいので、素直に渡す。

やくざのみかじめ料みたいだな。どこの組じゃい。

 

とりあえず、バスのチケットを買うのと、ご飯を食べに外に行く。

バスのチケットはスムーズに変えた。

朝7時のイーストデルタのバスで、50ポンド

 

飯と酒を探す。駅前のムハッタ通りにある店で、鶏の丸焼き1/2を15ポンドで購入、ビールは駅舎の隣のコンビニで、350ml1本13ポンド!で購入。500mlなら15ポンド。

 

スムーズな手配に上機嫌で、コンビニを出ると、さっきのボブマーリーのおやじがいて、絡んできた。

 

なんで、俺の宿に泊まらなかったんだ!

あの小僧の駄賃が無駄になっただろう!

お前は俺に金を払うべきだ!

 

ははーん、多分あの小僧が、こいつは金払いがいいと告げ口したんだろう。

なので絡んできているだな。

 

無視して宿の方へ、歩きだす。

すると、急に後ろから、棒のようなもので肩を殴られた。

驚いて、後ろを振り返ると手に持った棒を胸に突き付け

 

俺を無視するんじゃない!

なめるな!

 

と恫喝してきた。

5秒ぐらいにらみ合いになり、棒で私を突き飛ばしたのち、また駅の中へ獲物を探しに戻っていった。

 

恐ろしくなり、チキンが冷めてビールがぬるくなるがいやなので、部屋に帰って飯食って早く寝た。